一般消費者に対しお金を貸してあげる消費者金融がありますが、サラリーマンを貸付対象にしていたことから、このような消費者金融はサラ金とも呼ばれていました。
サラ金とは個人に対して融資を実施する金融業者のことを指していて、個人向けの融資サービスのカードローンに特化したサービスのことを指しています。
過去には高い金利で貸付を行ったり厳しい取り立てを行う業者がいたのも事実ですが、現在では法律が改正されたことにより、このような厳しい取り立てなどは厳格に規制されています。
金利や融資額などにも上限が定められていて、業界全体が健全化の傾向が強いと言えます。
総量規制とはどのような法律なのか
サラ金と聞くと怖いイメージがある人が多いかもしれませんが、そのような雰囲気もなくなってきています。
法律によって過剰な貸付などを防止していますが、これは総量規制と呼ばれる制度です。
総量規制とはどのような法律なのかと言うと、融資する金額は年収の1/3までというものです。
実際に個人にお金を貸し付けいる業者の一つに闇金と呼ばれるものがありますが、闇金とサラ金の違いがわからないという人も多いかもしれません。
闇金とは登録を行わずに違法に営業している業者のことを指しています。
国や都道府県などから許可を受けて営業する消費者金融がサラ金であり、これとは明確に違いがあります。
消費者金融がサラ金と呼ばれていることが一般的だった時代は、支払いが滞っている人に対し無理な取り立てを行う業者が数多く見られました。
このようなことから消費者金融に対し恐ろしいイメージを持っている人も多いかもしれませんが、現在では規制強化に力が入れられています。
違法なヤミ金の場合には、法律に基づいて定められている金利を越えて高い金利を設定して融資を行うケースがあるため、事前に利用する場合には賃金業に登録しているかどうかを判断する事が一つの手段となります。
カードローンの種類
カードローンと一言でいっても様々な種類のものがありますが、一つが消費者金融系、二つめが銀行系、三つ目が信販クレジット系となります。
それぞれに特徴が異なることから、自分に一番合ったローンを利用することが求められます。
消費者金融系
まず消費者金融系と呼ばれるものは、法律が適用されて総量規制の対象になったものです。
このようなことから年収の1/3を超えるような高額な金額を借り入れることはできなくなっています。
消費者金融系を利用することのメリットとしては、どのような用途でも良いことや担保や保証人がいらないこと、無人契約機を使えばスピーディーに借り入れができるなどのことが挙げられます。
反対に金利がデメリットの一つとなり、他のカードローンと比べるとやや高めに設定されているのが特徴です。
借り過ぎなどには十分に注意しなければなりません。
銀行系
二つ目の銀行系の特徴としては、銀行などの金融機関が提供するサービスのことを指します。
銀行は銀行法と呼ばれる法律に該当することになりますが、賃金業者ではないことから、総量規制の対象にはなっていません。
銀行系を利用することのメリットは、何と言っても金利が低いことと言えるでしょう。
特に消費者金融と比べた場合には、金利はかなり安く設定されています。
とはいえ審査の際には警察庁に収められているデータベースを照会することになるので、即日融資は不可能です。
一方で消費者金融系の場合には、審査を自社で体制を整えた上で行なっていることから、即日融資にも対応しているところが一般的です。
今すぐにお金が必要で困っているという場合には、銀行型以外のところを使うことが求められます。
信販クレジット系
最後に信販クレジット系と呼ばれるものは、信販会社やクレジットカード会社が発行しているものをさせています。
信販会社はローンなどの販売を事業にしている会社のことであり、信用販売とはどのような事なのかと言うと、商品やサービスなどの代金を立て替えて払い、後から消費者に請求するものを指します。
信販クレジット系の場合には、総量規制の対象であり、こちらも年収の1/3を超えるような高額な金額を借り入れることはできません。
融資を受ける際の流れ
実際に融資を受けたいと思った場合には、その流れについて把握しておくことも大切です。
まず最初に店頭窓口や郵送などで必要事項を記入した書類を提出する、もしくはオンライン上で入力を行い申し込みをします。
その際には本人確認書類などの必要書類がいるので事前に用意しておきましょう。
審査に関しては最短であれば数十分ほどで終わり、審査に合格することができたら契約手続きを行います。
多くの消費者金融業者の場合には、インターネットや郵送、自動契約機、店頭窓口などで契約手続きをすることができます。
借り入れに関しても様々な方法の中から選択することができるので、自分にあった方法を選ぶことが大切です。
利用する際には、なんといっても融資は計画的に利用することが大切です。
まとめ
高めの利息が発生し、万が一返済が滞った場合には、最大5年間は信用情報機関に延滞の事実が記録されてしまいます。
速やかな返済を心がけて、返済期限をしっかりと守るようにしましょう。
